習い事の定番の一つであるそろばん。日本や台湾・中国・シンガポールのアジアはもちろん、イギリス・ドイツ・アメリカ・ポーランド・トルコ・南アフリカなど、世界各国で注目を集めている習い事です。
その規模は年々増しており、そろばんの世界大会や各国での交流が盛んになっています。ここまで世界に注目されているのはなぜでしょうか?理由はそろばんを習うことにより、習得した技術が数学に役立つといわれているためです。
そろばんで伸びる6つの能力

そろばんを習うことで得られる能力には、右脳の活性化、正確な計算力、数学への積極性、集中力の向上、注意力の向上、情報処理能力の向上があります。これらの能力は数学を学ぶうえで大切な要素となり、そろばんを学ぶことで数学に必要な能力の向上を図ることができます。
右脳の活性化がもたらす学習効果
右脳は感覚や感情を司る「イメージ脳」、左脳は分析力や言語認識、論理的能力などを司る「言語脳」と言われています。そろばんをすることにより感覚や感情を司る「右脳」を鍛えることができます。
頭の回転がいい・賢いといわれている子は右脳と左脳のバランスがとれており、情報の伝達が上手にできているといわれています。つまり頭がいい子に育てるには右脳・左脳をバランスよく育てる必要があります。
脳は12歳まで急速に発達することが脳科学で証明されています。そろばんを幼少期から始めトレーニングを習慣化させることが、左右の脳のバランスを正しく育てるコツといえます。
計算力向上による学習時間の効率化
そろばんを習うことにより電卓を使わなくても正確な計算をすることができるようになります。テストの際に、素早く正確な計算ができることによって計算問題は早めに終わらすことができ、ほかの問題に多く時間を割くことができます。
数学への前向きな姿勢作り
幼少期のころ習う数学(算数)は足し算・引き算・掛け算・割り算の四則演算になります。そろばんを習うことにより四則演算は周りの子に比べとても速く正確に行うことができます。
幼少期にそろばんを習うことにより数学(算数)が得意という認識を付けることができ、中学・高校で学ぶ数学にも積極的に取り組むことができます。
集中力と注意力の向上
そろばんを習うことにより物事への集中力が高まります。これは問題をより早く正確に解くことだけを考えて、制限時間内に繰り返し計算をすることで培われます。
また、検定試験の存在により、高い注意力も身につきます。級が上がるにつれて桁数が多い難しい計算も行い、制限時間内での正確な計算が求められます。
将来に役立つ情報処理能力の育成
そろばんには、「読上算」や「フラッシュ暗算」といったトレーニングがあります。これらは情報処理能力の向上に効果的です。この能力は学生時代だけでなく、社会に出てからも役立つ重要なスキルとなります。
そろばん学習の最適な開始年齢
そろばんは脳が発達段階である小学校低学年までに始めることをおすすめします。この時期に始めると上記の6つのメリットの効果が大きく、また一度培われた能力は大人になってもなくなることはありません。
習い事としてメリットが非常に大きいそろばんを、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。