
人工芝を敷いて部屋をおしゃれにしたいな~!



間違った方法で人工芝を敷くと、虫が湧く可能性あるから注意!
最近、人工芝を置く家庭が増加しています。ホームセンターやウェブで購入でき、住居やマンションでも採用されています。所有者からは、「家に自然な環境を与えたい」「巨大なクッションで子供が安心して遊べる」という声が聞かれます。
しかし、人工芝を敷くと虫がわくからと敬遠する人もいますが、事実ではありません。人工芝は虫を寄せ付けないどころか、むしろ虫の数を減らしてくれるのです。
ここでは、なぜ人工芝が虫の量を減らすのか、なぜ虫が寄ってくると言われるのかについてお知らせします。
●こんな人に読んでほしい記事です
・人工芝を敷きたい人
・人工芝と虫の関係
人工芝を敷いたから虫が増えることはない理由


上述した通り、人工芝を敷くことで虫が増えることなく、減少していきます。あくまで「減少」のため、完全にいなくなるわけではないので注意しましょう。
人工芝を敷くことで虫が増えない理由は以下の3つがあげられます。
- 1.雑草が生えてこなくなるため
- 2.通気がよくなり、湿気が好きな虫が来なくなる
- 3.光がなくなるため
一つずつ解説していきます。
1.雑草が生えてこなくなるため
人工芝を敷くことで、雑草の生えにくい環境を作ることができます。雑草は虫のエサとなるため、雑草が少ない環境では虫の数も減少します。しかし、人工芝を敷く前には雑草をしっかりと抜いておく必要があります。
人工芝は雑草の生えにくさをサポートするものであり、雑草を完全になくすことを保証するものではありません。
そのため、人工芝を敷く前には根気よく雑草を取り除く作業を行うことが重要です。雑草を根絶することで、虫の餌となる植物の供給源を減らし、虫の数を抑えることができます。
2.通気がよくなり、湿気が好きな虫が来なくなる
通気が良くなると、室内や建物の湿気が適切に排出されるため、湿気が好きな虫の発生を抑える効果があります。通気の改善により、虫が好む湿潤な環境が解消され、彼らの生息場所となる可能性が低下します。通気口や換気扇を適切に配置し、空気の流れを確保することで、湿度を適度に保ちながらも過度な湿気を防ぐことができます。
さらに、通気が良くなると室内の空気が新鮮になり、臭いや餌のにおいなどの刺激も軽減されるため、虫の誘引も減少します。定期的な換気や通気の改善は、虫の侵入を抑制し、快適な環境を維持するために重要です。
3.光がなくなるため
人工芝を敷くことで、日陰となり光の到達が制限されるため、虫にとって重要な光を浴びる機会が減少します。光は虫にとって重要な要素であり、生存や繁殖に欠かせないものです。
そのため人工芝が敷かれると、光の不足により虫にとって住みにくい環境が形成されます。虫は光のない場所を避ける傾向があり、上述したような環境が整えば、虫の寄り付きを抑えることができます。
人工芝による光の制限は、虫の活動範囲や生息地を制約し、その結果として虫の数や侵入を減少させることが期待できます。
人工芝にしたら虫がわいたと勘違いしがちな理由
人工芝を設置すると、虫や昆虫が寄ってくるという説があります。なぜそのような説があるのか、分析します。
草が増えるので虫が増えるイメージがある
人工芝を敷くという事は「草」を敷くことになります。草が多ければ多いほど虫が多いイメージはありませんか?
実際町の中であれば草が多いところほど虫が多い傾向があります。しかしそれは、草だけではなく土や水はけなどほかの条件も合わさって虫が発生しやすい環境を作っています。
草だけで虫が発生するわけではないのにも関わらず、人工芝を敷くことで草が増え虫が発生するイメージがついてしまっています。
実際に人工芝を敷いた人から虫が増えたと聞いたから
実際に人工芝を敷いた人から聞いたというケースです。
今までは人工芝を敷くことで「虫は減少する」とお伝えしてきましたが、実は人工芝を誤った方法で設置をすると、虫がわくことがあります。
人工芝を正しく敷けば「虫が減少」し正しく敷かないと「虫がわいてしまう」のが現状。
そのため、正しく人工芝を敷く方法を学んでおきましょう。
人工芝に虫がわく原因になる施工時の失敗
上述した通り、人工芝の施行時に誤った方法で行うと虫がわく原因となります。必ず失敗をしないように施工をしていきましょう。
もし自分でするのが難しかったり、必ず成功させたい場合は、専門業者に依頼をすることをおすすめします。
失敗の原因1.敷く前の雑草取りを行っていないから
人工芝を敷く前の雑草取りは非常に重要です。人工芝は雑草の成長を抑制することができますが、完全に雑草が消えるわけではありません。そのため雑草が残ったまま人工芝を敷くと、虫が生息できる環境が残ってしまいます。
まず最初に、芝生を敷く前に雑草を根こそぎ取り除くメンテナンス作業を行う必要があります。雑草を根絶することで、虫の餌となる植物の供給源が減少し、住みにくい環境が作られます。
その後、人工芝を敷くことで美しく清潔な庭を維持することができます。雑草取りは定期的に行う必要があり、継続的なメンテナンスが虫の侵入を防ぐために重要です。
失敗の原因2.つなぎ目に隙間がある
隙間が1mmでもあると、そこから雑草が生えてきてしまいます。そのため、隙間なく芝生を設置することが大切。
特に1枚1枚組み合わせて設置をしていく「ジョイントマット」タイプを使う場合は注意が必要。
一括で敷けるロールタイプと違い隙間ができやすいので、つなぎ目をしっかりと確認して作業を行いましょう。
失敗の原因3.水はけ対策をしていない
虫は湿度が高いところが大好きなため、対策をする必要があります。人工芝を敷くことで湿度は一定に保たれます。
つまり対策をしっかりすれば低い湿度で虫が住みにくい環境を作れますが、湿度が高い状況だと虫が過ごしやすい湿度を保つことになります。
水はけ対策は非常に重要な工程のため、必ず行うようにしましょう。
施工時に押さえるべき人工芝の虫対策
上述した通り、人工芝の施工を正しく行うか、間違った方法で行うかでむしのわき方が全く違ってきます。
正しい対策を行い、虫がわかない人工芝の施工を行っていきましょう。
下地材を入れる
下地材をいれることで、芝生設置のムラをなくし綺麗に施工することが可能。下地をしっかりすることが人工芝の命とも言われているので、きれいに行うようにしましょう。
目安として「25平米に1トン程度」の下地材をまきます。専門業者はコンクリート材質の砂をまきますが、一般の方では手に入らないので自分で行う場合は、砂利をまくようにしましょう。
防草シートを敷く
雑草を抜いた後、防草シートを敷くことで効果的な対策が可能です。防草シートをきちんと敷くことで、新たな雑草の生えてくる可能性を抑えることができます。
雑草がなくなると、虫のエサとなる植物の供給源が激減し、住みにくい環境が形成されます。その結果、虫が生息しにくくなるでしょう。防草シートは雑草の成長を抑制し、庭や敷地の美観を保つためにも有効です。
また、虫の侵入を防ぐためにも役立ちます。定期的なシートの確認と修復を行いながら、雑草の再生を防ぐことが重要です。防草シートの効果を最大限に引き出すためには、正しく設置し、維持管理することが必要です。
水はけ対策をする
上述した通り、湿度が高い状態で芝生シートを敷くと、虫が住みやすい環境になってしまいます。そのため水はけ対策を行っていきましょう。
具体的に以下の2つを行ってください。
・膿んだ残土の処分
・地面の勾配作り
下層土の植え付け前のドロドロした残渣を捨てることを「ポットソイルの除去」といいます。
また、地表に凹凸をつけるということは、地表に下り勾配をつけて水を流す工夫をすることを意味します。虫の駆除を行うには、排水対策を行うことが重要です。
人工芝生の設置は専門業者に依頼をするのがおすすめ!
人工芝は一度設置したら5∼10年使用することができるため、適切に設置していきましょう。
上述した通り、正しく施工すると、虫のわきを軽減し、人工芝の能力を最大限に生かすことができます。
しかし施工のやり方を間違えてしまうと、人工芝としての機能が失われてしまいます。そのようなことがないように施工は専門業者に依頼をすることをおすすめします。
人工芝を適切に設置して緑のある豊かな生活を送っていきましょう。