「楽をせずに給料がもらえる!」「定時退社で社内ニートになりたい」このようなイメージを持っている人も多いと思います。
しかし実際の社内ニートは精神的に病んでしまい退職するケースも珍しくありません。

どうしてなの?楽してお金もらえるのに…
今回は30代サラリーマンの実体験をもとに社内ニートについて解説していきます。
●こんな人に読んでほしい記事です
・社内ニートについて詳しく知りたい
・社内ニートの辛さを知りたい
社内ニートとは?


「社内ニート」とは、一般的な「ニート(NEET)」という用語を応用して、企業や組織の内部で働かずに何も生産的な活動を行わない従業員を指す表現です。
社内ニートは、実際には業務や仕事をほとんど行わず、他の従業員に比べて生産性が著しく低い状態を指します。周りの信用度が低く、仕事が割り振られないのも社内ニートの特徴です。
また、仕事に対する関心やモチベーションが低く、業務への参加意欲が乏しい場合があります。



忙しいフリをして業務に参加しないとかあります…



どうしてこうなっちゃうのかな?
社内ニートは、自身のスキルや興味に合った仕事がない、もしくは業務内容が単調で刺激が乏しいと感じています。
そのため退屈や無気力な状態に陥ることがあります。
社内ニートに対しての定義は色々ありますが、「職場にいるけど仕事が割り振られず暇をしている人」と言えば、イメージが付きやすいでしょう。
社内ニートが辛い5つの理由
社内ニートが辛いと言われる5つの理由は以下の通りです。
- 1. 人間関係の悪化
- 2. モチベーションの低下
- 3. スキルアップが望めない
- 4. 昇給・昇格が見込めない
- 5. リストラ候補に挙がりやすい
一つずつ解説していきます。
1.人間関係の悪化
日本企業は業務量に関係ないケースが多く、社内ニートと一生懸命働いてる社員の給料が同じというケースも珍しくありません。
そのため「仕事をしていないのに給料をもらってずるい」「私は忙しいのにあの人はいつも暇そう…」と白い目で見られ人間関係の悪化につながります。



職場の人間関係に亀裂が入るのは辛いね…
職場によっては本人に聞こえるように社内ニートの悪口を言ったり、陰口をたたかれることもあります。
社内ニートになることで、人間関係の悪化や職場環境の悪化につながるのはデメリットといえるでしょう。
2.モチベーションの低下
社内ニートは仕事がなくやりがいもないためモチベーションが低下します。
モチベーションがない状態で、仕事を続けるのは想像以上に苦痛で精神的に病んでしまうケースも珍しくありません。



モチベがない状態の8時間拘束は確かにつらいかも…



でも社内ニードじゃない人でもモチベ低い人いないかな?
確かにモチベが低い社会人は一定数います。しかし通常の社会人であれば、モチベが低くてもある程度仕事があり、人間関係も最悪な状況にはなりにくいです。
しかし社内ニートは仕事もなければ、人間関係も悪くモチベが低いという最悪の職場環境が出来上がります。
そのため、通常の社会人のモチベが低いと、社内ニートのモチベが低いは同列ではありません。
3.スキルアップが望めない
仕事をこなしていけば、技術やマネジメント能力などスキルアップが望めます。
しかし社内ニートは仕事がないので、スキルアップが望めません。



さぼるのが上手になるだけだね…
スキルアップは人生において非常に大切な要素です。社内ではスキルがある人に仕事が振られるため社内ニートは仕事が与えられます。
また転職をする、起業をするためにはスキルがないと職種が絞られます。
20代であれば「年齢が若いから…」と寛容にみられますが、年齢を重ねるにつれて、スキルがないと立場がどんどん悪くなります。
スキルアップが望めない社内ニートは人生の選択肢を狭めるといえるでしょう。
4.昇給・昇格が見込めない
社内ニートは会社に貢献をしていないため、昇格はもちろん大幅な昇給も見込めません。
近年は年功序列型が見直されており、結果を出さないと昇給がない会社も増えています。
今後年功序列の廃止は加速する見込みがあり、社内ニートの給料はさらに上がりにくくなります。
若い時であれば、同僚との差は大きくありませんが年齢を重ねるにつれて、役職や昇給分の給料差が生まれます。
給料を少しでも上げたいと考えている人は社内ニートにならないように気を付けましょう。
5.リストラ候補に挙がりやすい
日本は雇用が守られているため、会社側から解雇にするケースはほとんどありません。



だから社内ニートでもいれるんだね…



雇用が守られてない国なら成果を出せなかったらクビだから
昨今の日本は大企業でも終身雇用ができない社会状況になっており「早期退職」を促すケースも増えています。
早期退職は退職金を割り増しする代わりに、早目に会社を辞めてもらう制度です。会社側から従業員を指名して早期退職させることは、法律違反です。
しかしリストラ候補に圧力をかけて、早期退職を促すことはあります。社内ニートだと真っ先に早期退職を促さられるのは、デメリットの一つです。
社内ニートになったら何をすべき?


社内ニートになってしまったら何をするべきでしょうか?
個人的には以下の4つに取り組むことをおすすめします。
- 1.会社に必要な人材となるためスキルを磨く
- 2.資格取得をする
- 3.副業をする
- 4.転職活動をする
一つずつ解説していきます。
1. 会社に必要な人材となるためスキルを磨く
社内ニートから抜け出す第一歩は、自身のスキルセットを向上させることです。
自分の職務に必要なスキルや知識を習得し、プロフェッショナルとしての自己啓発に努力しましょう。
トレーニング、ワークショップ、オンラインコースなど、さまざまな学習機会を積極的に利用しましょう。
2. 資格取得をする
資格取得は、スキル向上の一環として非常に有益です。
自分の職種や業界に関連する資格を取得することで、自己評価と市場価値を高められます。



資格はわかりやすく評価されるから取得するのをおすすめ!
また、資格を取得することは、職場での貢献度を証明する手段ともなります。社内での立場も改善しやすいので、業務に合った資格を取得しましょう。
3. 副業をする
副業は、新しいスキルを磨く場としても活用できます。
自分の専門知識や趣味を活かし、副業を通じて収入を得たり、新たな経験を積んだりしましょう。
副業は、キャリアの幅を広げ、社内での価値を高める手助けとなります。
4. 転職活動をする
最終的に、社内での状況が改善しない場合、転職活動を検討することも重要です。他の企業で新しいチャンスを見つけ、自分のスキルとポテンシャルを十分に発揮できる場所を探しましょう。
転職活動は、自己成長の機会を提供し、新たな挑戦に取り組む勇気を養います。
社内ニートはハイリスク!
社内ニートは年齢を重ねるにつれて、会社での立場が悪くなり、肩身が狭い思いをします。「絶対に社内ニートで会社と勤め上げる!」という強い意志がなければ、おすすめはできません。
社内ニートから脱却するためには、自己啓発と積極的な行動が欠かせません。自身の価値を高め、会社に貢献できる存在として成長しましょう。